ポケモンブラック01
久し振りにポケモンブラックを起動した。
よくわからない建物の中の階段の前にいた。
どうやらここはタワーオブヘブンというらしい。宗教の匂いがする。
主人公はどうしてここへ?
だとすると主人公は……死……生……いや………?
しばらく考えていたがさっぱり思い出せなかった。
ノッキングオンヘブンズドアは非常にいい映画なのでみんな観てください。
天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ。
とりあえず手持ちのポケモンを確認してみたところ、全体的に死にかけていた。
ムラタは虫の息、他のポッキモンも結構傷だらけだ。
これで何ヶ月か放置されていたと思うと全身の良心が痛む。
というかポケモン愛護団体に訴えられたりしたら、即おポリスに投げ縄されてしまう。
ポケモンマスターへの道の途中にブタ箱は存在しない。
仮にブタ箱経由でポケモンマスターになったとして、前科もちのポケモンマスターは尊敬されるだろうか。
たとえ正々堂々と勝負し勝っても、非合法な手段で勝利したんだろうという疑惑のまなざしから逃れられないだろう。
そんな視線にさらされながらも貴様はポケモンマスターであり続けることができるのか。
お、俺は……俺はそれでも……!!!!
喫緊の問題はポケモンの最低限文化的な生活なので、ポケモンセンターに向かうことにする。
真夏なのにクーラーもないところに弱ったポケモンを放置するなんてできない!
アタシ、こんなところ出て行く!出て行ってやるわよ!
天国の塔を抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。
季節がふたつ、爆速で過ぎていった。
ポケモンブラック/ホワイトをやったことのあるヒューマンならご存知だろうが、このイッシュ地方では1ヶ月にひとつ、季節がすすむ。
つまり前回起動したのが2ヶ月前だったということだ。
2ヶ月のブランクはかなり大きい。
正直ポケモンリーグのチャンピョンをボコボコにするという大目標以外全部忘れた。
ポケモンマスターが目指すべき夢なのかどうかすらも曖昧である。
そもそもポケモンマスターって何?学位?
まあポケモンのレベルさえ上げておけばこの世界何とでもなる。
ほぼ記憶喪失の主人公、とばしらはレベル上げに勤しむのであった……。
ちなみにこれ去年の話なので、今また季節が巡って春になりました。